はじめの一躍
〜井の中の蛙、海を渡る〜
三段跳び日本歴代3位タイ記録保持者
井原 福代
Episode 7 【アメリカにおける選手育成体制】
私は、アメリカに滞在した2週間の間にUSOC(アメリカオリンピックセンター)でトレーニングすることが出来た。USOCは、メキシコに近い開拓途中の静かなところにあった。そこには、いろいろな競技の練習場とウエイトルーム、選手が生活するためのアパートメント、食堂等、すばらしい設備が完備されていた。ここでは自由に競技場を利用できたサンディエゴとは一変し、施設を使うにはアメリカ陸上連盟宛の保険や日本陸上連盟への連絡等、利用するための手続きも複雑だった。私のような平凡な日本人選手の利用はどう考えても無理な話で、ウイリー氏のサポートあってこそ可能であった。私はそこでアテネオリンピックを目指すアメリカのジャンパー達とトレーニングを共にすることが出来た。20代前半から30代までの幅広い年齢の選手が集まり、互いにアドバイスしたり、冗談を言い合いながらトレーニングを行っていた。アメリカランキングで8位以内の選手は、申請をすればトレーニング施設やアパートメント等を自由に使うことができるという。もちろん、そこにはコーチも揃っている。私の知る限りでは日本にこういった制度や施設はなく、アメリカのこういった体制をとても羨ましく思った。
私は、アメリカ人選手がウエイトトレーニングをどのように行っているのか大変興味がある。一緒にトレーニングした時に一番感じたことは、パワーの違いである。彼女たちの脚は、とても細いが筋肉はすごい。純粋に羨ましい・・・。どのようなトレーニングで、質量の高い筋肉をつけているのだろう。USOCにいる間に一緒にウエイトトレーニングを行う機会はなかったが、練習拠点をアメリカに移した際にはチャンスを見つけて一緒にウエイトトレーニングも一緒に行いたい。ウエイトトレーニングをする際には危険を伴う器具を使用することがたくさんある。アメリカでは、ウエイトトレーニングの安全性においてどのような対策を行っているのか、実際のトレーニング現場から探っていきたいと思っている。
世界へ向けて
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