平成国際大学の秘密4

第00015号
2002年11月29日 更新

開学(創部)5年で箱根駅伝初出場の
最速記録をつくった平成国際大学とは?
脈打つ“人間是宝”に裏打ちされた
松田監督の意識革命と加須市民の追い風
<No.4>

立川マラソン実行委員会事務局長

平 光 正 則

 

もちろん追い風のみで偉業は達成できない。そのエネルギーの基は創部以来、指導に当たってきた松田克彦監督の手腕、指導法は見逃すことができない。その選手操縦法(育成法)を探ってみると―。

操縦法その1 「選手との対話でチームづくり」

選手との対話を最重点に取組んでいることだ。選手個々をじっくり観察し、対話でどういう反応が返ってくるか、きっちりやってきたという。気温、タイム、走り方など、個々の選手の特性、資質をつかみ、これに応じた練習を編み出している。練習の課程で、体験で覚えた答えである。選手自身が得た一番確かな回答である。だからこそ自信につながっていったのである。

操縦法その2 「練習で自信」

このようにして「走れるかな?」「走れるかもしれない」という気持ちに。それが「走れるぞ」という確信に変化していく意識革命である。箱根駅伝までの7ヶ月間に、選手が取った休みはわずか2日間という猛練習であった。朝練、午前、午後の猛練習で一日に90キロも走り込んだ選手もいたという。この練習を通して、自分なりのペース配分の重要性を体で理解し、体で覚えたのである。



操縦法その3 「耐えて余裕」

この猛練習によって自然と体と心に余裕が出てきたという。私生活でも余裕が生まれてくる。競い合う仲間であっても、お互いに話し合うことによって認め合う余裕ができてくる。レースに出場して勝てば、“何で勝てたのか?”、敗れれば“なぜ勝てなかったのか?”仲間同士で積極的に話し合う機会を作るように指導してきたという。
その結果、練習で蓄積されたデータが、その場、その時に判断できる力を鍛えあげることによって、精神力(余裕)がついてくる。それが“余裕”というものだと説いている。
このように、対話とトレーニングによって強くなり、選手らの意識が意思に変化していく。

これが勝利への秘法であった。


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