競技スポーツに携わる方にあらためて考えていただきたい。
競技スポーツに必要な心技体。
そのひとつの体、身体や体力。
それを向上させるために運動・栄養・休養
いいかえると、トレーニング・ニュートリション・ケア。
またそれを担当する専門家のトレーナー。について・・
その4 〜トレーナー〜
コンディショニング&アスレティックトレーナー
原田 一志
○トレーナー
選手の身体・体力をみるスタッフの専門家としてトレーナーという存在がいる。もちろんトレーナーを就かせられない現状も多い。しかし、選手にとって資本となる身体の分野。もっと力を入れるべきではないだろうか。まずはどのような頻度でもよいのでトレーナーを就かせるように努めることが大切であろう。しかしもっと肝心なことはそのトレーナーの能力のことである。
トレーナーとは前記したように、様々な体力要素を考えた適確なトレーニング、様々な知識を必要とされるニュートリション、そして身体ケア、の専門家。その知識は多岐に渡り高い能力が求められる。トレーニングの中でも筋力トレーニングが専門、栄養でも食事メニュー作りが専門、ケアも他動的なマッサージなどが専門、などの人が専門でもない、敏捷性トレーニングを、専門でもないサプリメント指導を、専門でもないリハビリ指導をすることは選手のためならない。そのような、部分専門トレーナーに大切な身体全体を任せてはいけない。
そこで問題となるのはトレーナーを採用する立場の人である。ここで筆者は誤解をおそれずに述べさせていただきたいことがある。日本のトップスポーツ、プロ野球、プロサッカー(Jリーグ)、各種ナショナルチームなどの、それを担当するトレーナー(トレーニングコーチ類含む)の能力が低いことである(もちろんそうでない方も少なくはいるが)。その理由の大きな要素がそのトレーナー職に就く方法の問題である。そのほとんどが採用する側の知人である。選手は広く全国から選ばれた人である。がその選手の身体をみるトレーナーは狭い中から知り合いで紹介された人である。それらチームはトレーナーをもっと広く公募し、それも形だけでなくその中から公平に適任者を採用するべきであろうが、たぶん誰もが知らないうちにその職の人が決まっている。ほんとうに狭い世界の中だけでトレーナー職は決まってゆくのである。狭い世界というものは例えそのトップであってもレベルが低いのは周知の通りである。選手達は広く全国からのし上がり選ばれた者であるのに、その身体・体力担当のトレーナーは、知人からの紹介なので、その能力がつりあっていない。そこを変えなければトレーナーの能力は向上しない。やはりトレーナーを採用する立場の者がトレーナーを見る目を肥やすことが重要である。そのためにその知識や情報を増やし、選手を全国からスカウティングする、選手が全国から勝ちあがっていくのと同じように、1年以上かけて全国のトレーナー全てから選りすぐった者を採用するべきであろう。トップにでない、表にでない能力の高いトレーナーはたくさんいる。そしてそれを探せないチーム側。これはトップチームに限らず、どのようなトレーナーを採用する場合にしてもよく吟味研究してトレーナーを選ぶ目をもって採用してほしい。選手のためである。部分専門トレーナーが身体全体をみている現状を早く打破して、本当の能力を広く持つトレーナーを多くのチームが採用してほしい。
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