競技スポーツに携わる方にあらためて考えていただきたい〜トレーニング〜

第00028号
2003年7月9日 更新

競技スポーツに携わる方にあらためて考えていただきたい。
競技スポーツに必要な心技体。
そのひとつの体、身体や体力。
それを向上させるために運動・栄養・休養
いいかえると、トレーニング・ニュートリション・ケア。
またそれを担当する専門家のトレーナー。について・・

その1 〜トレーニング〜

コンディショニング&アスレティックトレーナー

原田 一志

○トレーニング

スポーツのためのトレーニングときて、最初に浮かぶのがプロ野球有名選手の肉体改造ではないだろうか。専属トレーナーのもとトレーニングを行い、あの野球選手離れした肉体に改造した。身体があれだけ大きくなるには筋肥大のトレーニングを実施した結果であろう。はたしてあの肉体は野球選手にとってプラスなのだろうか。筋肥大し身体が大きくなると野球が上手くなるのか? などはここでは論じきれないので論じないが、トレーニングを実施するうえで考えねばならない点である。どのような身体にしたいのか、そのためには何の体力を向上させるべきなのか、という点である。どのような身体?そのスポーツが上手くなるため・・となるのだが、まずスポーツ選手に最も必要な身体とはケガをしない身体であり、それを最重要としてふまえたうえでスポーツの特性にあった身体を求めることとなる。体力とは様々な要素に分類され、柔軟性、筋力、瞬発力、敏捷性、持久力、平衡性、スピード他が挙げられ、それらはさらに細かく分類される。それの何をどのくらいどのように、と。
トレーニングでは、まずスポーツ選手としての基礎的な身体を持たせること、体力を向上させることがベースとなる。それがなければ技術も向上しきれずケガも多くなる。しかしトレーニングをあまり実施していなかった選手が、なにかしらの要素のトレーニング、例えば筋力・ウエイトトレーニングを実施すれば、スポーツ選手とし基礎的な体力が向上するので最初のうちは必ずパフォーマンスが向上する。しかしそれが落とし穴。向上したからといってそのままトレーニングをしてゆくと他の体力要素とのバランス、そのスポーツの特異的な身体からはなれていってしまい、例えば、当たればボールは飛ぶのだが・・?になり、ケガが増え、本来その選手が独自で持つ身体特性能力にも陰り、何のためのトレーニング?になってしまうのだ。
今一度、自分の関与する競技スポーツに大切な身体・体力を考えていただきたい。例えば、それがはたして高重量を求める筋力トレーニングなのだろうかと。
肉体改造が成功しても、それがそのスポーツを向上させ続け行うための身体改造に成功したのかを。
あえて言うならば、どのスポーツにもあてはまる最も重要な体力要素は、自動的な柔軟性であろう。



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